着々と読み進め中の『ダ・ヴィンチ・コード』(ダン・ブラウン)確かに面白い..けれども、思ってたような感じとは違った。何というか..ハリウッド映画を見ている感じというか..文章も拍子抜けする程ヤワラカイし(先日まで古〜い訳文の本を読んでいたから余計にそう思う..)、「そんな事もっと早ぅ気付けよ!」と突っ込みたくなるシーンが思いの外多いし、話題の"薀蓄"も、イマイチ本筋と馴染んでないっつーか、特に必然性も感じられないので、本から浮いてしまっている印象だし、やたらめったらもったいぶった進め方にも時々イライラさせられるし..(イイところまで見せておいて「ハイ、また来週!」みたいなさ。
まぁすぐ続きの章を読めばイイんだけど..そういう進め方ってヤラシイと思うのよ..)


モナリザが微笑む表紙から受ける印象とは違って、決して上品とは言えない、オクユカシサとかもナイ、"エンターテイメント"。帯に載ってる、著名人の"奥歯にモノが挟まっているかのような印象を受ける(私だけ?)"コメントも、今改めて読んでみると何とな〜く腑に落ちるというか..特に荒俣宏さんと養老孟司さんのコメントね..「こんな面白い本初めてです!」みたいな一般読者の絶賛の声!とかってのを見掛けても、一頃よく新聞に載ってたシドニィ・シェルダン本の宣伝文句に通じる胡散臭さを感じてしまうのよねぇ..


まぁ最初からそういうつもりで読めば面白〜く読めるんでそれはそれでイイんだけどさ。下巻の最後まで読んだ後、今の感想を撤回したくなる程にハマっていたら..それはまたその時に。